パチンコ考 (パチンコ屋孝行?)


第1回

   パチンコでは、初心者でもかなりの利益をあげることがあります。何しろパチンコには出るか出ないかしかありませんから、目をつぶって選んだような台でもたまたま出て、打ち手を儲けさせてくれることがあります。 特に初心者は、慎重に台を選ぶため、当りの台に座ることも少なくはありません。また、台選びに自信が無いため、早めに換金することから、手堅く利益を積み重ねることがあります。
  初心者がパチンコで儲けるのは、主として偶然の幸運のなせるわざですが、幸運が何度か続くと、それを実力と勘違いして、「自分はパチプロで食べていけるんではないか」などと思い込む人がいます。すると、それまでの慎重さを失い、だんだん大胆になって、資産の大部分をパチンコにまわすようになったり、借金をして大きく儲けてやろう、という気になるのです。 しかし、幸運というものは長続きしたためしがありませんから、いつのまにか幸運の女神が去って、それと入れ替わりに貧乏神が訪れて来ます。そうなった時、幸運を実力と錯覚している人は、不運に対する備えができておらず、不運の直撃をもろにうけて、大きなダメージを受けるのです。
  初心者がパチンコで勝ったら、「これはビギナーズラックであって、自分の実力ではない。いつか必ず反動は来るので、台は慎重に選ぼう」と自分に言い聞かせることをお勧めします。